わたしの医見
医療・健康・介護のコラム
副作用認めぬ医者
岐阜県 公務員男性 50
膝が痛い、腰が痛いと訴えていた母が病院で「骨粗しょう症」と診断され、処方薬を飲んだ夜、全身に湿疹が出た。翌日、医師に相談すると「お年寄り特有の、体がかゆくなる症状でしょう」と言われたが、母は納得せず薬をやめると湿疹も治まった。湿疹は薬の副作用と思われるのだが、医師は認めたくないらしい。
母の体調は回復したが、膝や腰の痛みは相変わらずだ。それでもあの薬を飲むくらいなら……と思っているようだ。医者の言うことがすべて正しいわけではないことを知っておきたい。
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残念ながら全ての薬には主作用だけでなく副作用があります。 しかも人間の体の中のブラックボックスは本当に難しくてイメージしにくい副作用も多く、普通...
残念ながら全ての薬には主作用だけでなく副作用があります。
しかも人間の体の中のブラックボックスは本当に難しくてイメージしにくい副作用も多く、普通の医師は全ての副作用の注意書きを覚えきれるものではありません。
(というか、そんなものよりもっと覚えるべき重要なことがもっとあります。)
また、製品の説明書や薬剤の書籍にまだ載っていない副作用が後で報告されることもあります。
僕は画像診断をメインに学んできたので多くの薬剤に関しては一般の内科医や外科医の先生程詳しくないのが正直なところですが、患者の意見や悩みに対してどういう風に対処するか、一般の医師や医療関係者も考えさせられるところではないでしょうか?
薬疹は結構多く見かけます。
それでも副作用を抑える薬を使ってでも無理して使うべきなのか、薬の種類を変えてしまうべきなのか、別の対処を考えるべきなのか難しいところはあります。
医療は完璧ではありませんし、医師も間違いや予期せぬ事態はありますが、医療サイドも患者サイドもそういう事と向き合ってより良い医療を形成していく必要があります。
インターネットやSNSが発達する前はもっと一方的な医師患者関係だったのですが、そういう社会の変化も踏まえて、これからどうやっていくかですね。
薬を使わないという同じ判断にしても、医師と患者の関係はこじれない方が他の症状の時のためにも良いでしょうから。
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