文字サイズ:
  • 標準
  • 拡大

教えて!ヨミドック

ニュース・解説

「別腹」の正体は?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

脳が反応 胃にゆとり

「別腹」の正体は?
id=20180806-027-OYTEI50002,rev=2,headline=false,link=true,float=left,lineFeed=true

   満腹でも大好きなスイーツなら食べられるんですよ。こういうの「別腹」って言うけど、本当にあるの?

  ヨミドック  胃のわきに「別腹」という袋状の小さな臓器があって、ここぞというときに膨らむ……というわけではありません。食べ物は、好き嫌いに関係なく、食道、胃、小腸、大腸を通って消化・吸収されます。

   では、どうして満腹なのに食べられるの?

   そもそも満腹と感じる時でも、胃には食べ物が入る余裕があります。本当にいっぱいなら、苦しくて吐き気を催します。満腹や別腹には脳が深く関わっています。

   おなかの話なのに脳が関係するって?

   食欲をコントロールするのは脳です。脳は、血糖値が低くなると「おなかがすいた」「食べたい」、血糖値が高くなり胃が食べ物である程度満たされると「おなかいっぱい」と感じます。満腹は、量的に食べ物で満たされる場合のほか、同じ味の繰り返しで飽きた場合も感じます。

   スイーツは食事と違う味だから食べられるのかな。

   それも理由の一つです。満腹を感じても、味が違うと受け入れやすくなります。これとは別に、自分の好物やおいしそうな食べ物を見たり香りをかいだりすると、胃にゆとりが生まれ、食べ物がさらに入る状態になります。

   胃のゆとりは、どうやってできるの?

id=20180806-027-OYTEI50003,rev=4,headline=false,link=false,float=right,lineFeed=true

   脳では、おいしそうな食べ物を見たり香りをかいだりすると、麻薬に似た物質のβ―エンドルフィンが分泌されて幸せな気持ちになり、ドーパミンの分泌で「食べよう」という意欲がわきます。オレキシンの分泌で胃の筋肉がゆるむとともに、食べ物を小腸に送り出す動きも活発になり、胃にゆとりが生まれます。これが別腹の正体です。

   なるほど。おいしいと食べ過ぎちゃうわけだね。

   別腹のおかげで幸せな気持ちになる一方で、つい食べ過ぎて太る悩みも生まれます。食べ過ぎを抑えるには、強い意志や理性が必要です。

 (山田聡/取材協力=山本隆・畿央大学教授、鈴木隆一・味覚センサー開発会社「アイシー」社長)

 ヨミドックは読売新聞の医療介護サイト「ヨミドクター」のお医者さんキャラです。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

教えて!ヨミドックの一覧を見る

最新記事