文字サイズ:
  • 標準
  • 拡大

大人の健康を考える「大人び」

コラム

認知症予防(1) 初期に対策 進行抑制目指す

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

 認知症と聞いて、どんなイメージを持ちますか? 10年前は「治らないし、予防もできない」という考え方が支配的でした。確かに根本的に治すのは今も難しいのですが、初期段階で対策を講じれば、進行の抑制が期待できることが分かってきました。日本認知症予防学会理事長の浦上克哉・鳥取大教授にその方法や注意点を聞きます。(聞き手・諏訪智史)

認知症予防(1) 初期に対策進行止める

 予防という言葉には、二つの意味があります。発症しないよう注意することと、初期の段階でそれ以上の進行を食い止めることです。特に、後者は早期発見が何より重要です。

 ところが、物忘れなどの初期症状があっても、本人も家族も「年のせい」と思いがちで、医療機関を受診する人は少ないのが現状です。様子を見守っているうち、症状はどんどん悪化します。初期症状を見逃さず、少しでも疑いがあれば受診しましょう。

 例えば、▽昔のことはよく覚えていてもつい最近のことをよく忘れる▽時間や曜日を何度も聞くようになる▽財布や通帳など大事なものを繰り返しなくす――などが患者さんに多くみられる症状です。

 認知症で最も多いアルツハイマー病の場合、原因とされる物質は発症の約20年前から脳にたまり始めます。65歳を過ぎて発症する人が多いことを考えれば、40~50歳代から、認知症になりにくい生活を心がけるといいでしょう。

 次回からは、具体的な方法を紹介していきます。

【略歴】

浦上 克哉(うらかみ かつや)

1983年、鳥取大学医学部卒。同大学助手、講師を経て、2001年から教授。大学病院などに「もの忘れ外来」を設け、認知症の早期発見と予防に取り組む。日本認知症予防学会理事長。著書に「認知症&もの忘れはこれで9割防げる!」(三笠書房)などがある。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

otonabi_logo_200

大人の健康を考える「大人び」
大人に特有の体の悩みに応えるコーナーです。各テーマの専門家がアドバイスします。

大人の健康を考える「大人び」の一覧を見る

最新記事