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40代から備えよう「老後のお金」

コラム

最後は誰もが「おひとりさま」 子どもに迷惑をかけないマネープランとは?

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月給の75%で生活できれば…

 講座を受けて私が感じたことを、下の4つのポイントに絞って書いてみます。

1 月給額面の75パーセントで暮らす計画を立てる

2 収入>支出(収入の範囲内)の暮らしの癖をつける

3 公的年金を増やす

4 「お金とともに考えておきたいこと」を知る

(「にじ色あんしん老いじたく」講座・第1回資料より抜粋)

1 月給額面の75パーセントで暮らす計画を立てる

 「リタイアまでの貯蓄に励み、『出発時』の貯蓄残高を少しでも高くしましょう」と永易さんは言います。

 「出発時」という言葉が、とても心に響きました。今まで老後という言葉には、終わりのイメージがつきまとい、「後は野となれ山となれ」といった気分になっていましたから。「出発時」という言葉を得たことで、「少しでも良いスタートにしたい」と、私自身の心持ちが切り替わったのを感じました。貯蓄額の具体案(下の例)を示してもらったことも、「その金額で、そんなに貯(た)まるのか!」と、発見でした。

例1) 40歳から月3万円、2度のボーナス時に7万円。→年50万円

20年で1千万円+利子

例2) 年収(額面)の1割を貯金

10年で年収分の貯金になる

 「収入の1割貯蓄」は、ライフプランニング的にもよく言われる貯蓄の目安です。社会保険料と税金を考慮すると、収入の1割をクリアするためには、月給額面の75パーセントで暮らせばよい。とても、わかりやすいですね。

2 収入>支出(収入の範囲内)の暮らしの癖をつける

 「収入>支出」という暮らしをしていれば、老後が長くてもお金はなくなりません。そのために、トライすべきことは、家計簿をつけることです。まずは3か月。「家計簿をつけると、『暮らしの固定費』が見えてきます」(永易さん)。 

 「家計簿を3か月つける」ということは、多くのお金のプロがおっしゃることです。私は、暮らしの固定費のことを、「我が家の歩幅」と呼んでいます。この歩幅が分かると、老後の視界はグンとクリアになります。「我が家の歩幅」の洗い出し方は、別の機会に改めてご説明しますね。

3 公的年金を増やしましょう

 「老後のマネープランは、公的年金を基軸にして考えるのがいい」(永易さん)。この意見に私も賛成です。「民間の保険会社の商品で、裏技的なものはないか?」と、よく相談を受けますが、抜け道や裏技を探すより、公的年金を基軸にコツコツと積み上げていった方が、結局、確実だと思うのです。毎年、お誕生月に送られてくる「ねんきん定期便」を、しっかりと見ている人は、案外少ないものです。そのあたりから関心を持ってみてはいかがでしょうか?

4 「お金とともに考えておきたいこと」を知る

 「おひとりさまの老後を考える時、お金とともに考えておきたいことは、『孤立しない暮らし方』です」と永易さん。たくさんの知り合いを作る必要はなく、支え合える仲間を3人作っていれば大丈夫だといいます。また、孤独死しても、早く見つけてもらい、そのあとの連絡や事務をしてくれるキーパーソンを作っておくことも大事。住んでいる自治体の「独居高齢者対策」(緊急通報システムのあっせんなど)についても知っておくといいそうです。

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楢戸ひかる(ならと・ひかる)

マネーライター、ファイナンシャル・プランナー

 1969年生まれ。大手商社に8年間勤務後、フリーライターに。妊娠を機にファイナンシャル・プランナー資格(現FP技能士)を取得。約20年にわたり、女性向けのマネー記事を執筆してきた。
 ホームページ「主婦er」の運営や、ワークショップ「『小さな暮らし』を始めるための3カ月家計簿」も手がける。家族は、夫と息子3人(大学生と中学生)。

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