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医療・健康・介護のコラム

[プロゴルファー 東尾理子さん](上)凍結保存した卵が、私たちを待っている 3人目への決意に石田さんは…

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[プロゴルファー 東尾理子さん](上)凍結保存した卵が、私たちを待っている 3人目への決意に石田さんは…

 今年4月に次女を出産し、今は3児の子育てに奮闘中の東尾さんですが、夫の石田純一さんとの結婚後は不妊治療を経験しています。そこには、どんな思いがあったのでしょうか。また、夫婦の協力関係は? 今だから明かせる「あの頃」のこと、そして子どもたちとの暮らしについてお聞きしました。(聞き手・梅崎正直、撮影・高梨義之)

長男を幼稚園に送るのは夫の仕事

――3人の母になって、生活は変わりましたか。

 いつも、どこかで誰かが泣いているという(笑)。今は夏休みで3人とも家にいますから、なおさらです。お弁当を作らなくていいのは助かりますが、子どもの世話で家事ははかどらず、家は片付いていません。

 5歳の長男は、夏休みにキャンプやおけいこ事に行かせます。自分が子どもの頃は、どうしてこんなに、お泊まり保育や林間学校があるのだろうと思っていましたが、子どものためだけでなく、「親の夏休みにもなる」ということも理由の一つだったのですね 。

――石田さんの協力は?

 主人がいるときは、朝、幼稚園に送ってくれます。歩ける距離なのですが、ママチャリの後ろに子どもを乗せて行ったり。とくに、次女が生まれてからは、自分がやらなければと思ってくれているようです。

 バイト生活が長かったため、皿洗いが得意で、丁寧にやってくれるので、助かっています。

夫は「2人でいいんじゃない」と言ったが…

――3人目を産もうと思われたのは、どうしてですか。

 長男の時も、長女の時も不妊治療をしたのですけど、長女を妊娠したときの受精卵が一個残っていて、凍結保存されていました。破棄するかどうか、というとき、私にはその卵が寒い雪国のかまくらの中のようなところで、じっと私たちを待っているイメージが浮かんで、子宮の布団で暖めてあげたいと思ったのです。

 主人は最初、「2人でいいんじゃない?」と言いましたが、私の思いを話すと理解してくれました。移植した産婦人科の先生は、着床はしたけれど検査の数値が低かったので、その後育つ可能性は小さいと思われていたようです。それでも一応、「次来てくださいね」と言われました。私も、その間、高知のお祭りに行ったり、息子とラフティングをしたり、川に飛び込んだり。それが、次回受診したら、先生が「あれ?」と。元気に育っていたので驚きました。

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