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高齢者は赤信号で「怒り」を蓄積

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脳機能の低下が関与

高齢者は赤信号で「怒り」を蓄積

 高齢者の交通事故が増加しており、その対策が望まれている。名古屋大学の研究グループはドライブシミュレーターの実験から、高齢者は赤信号が連続すると攻撃性が高まることを明らかにした。赤信号の連続が高齢者のイライラをつのらせ、交通事故の危険性を上昇させていることが考えられる。研究成果は、Japanese Psychological Research2018年7月9日オンライン版 )に掲載された。

研究進めれば、怒りやすい高齢者の特定も

 研究を行ったのは、名古屋大学大学院情報学研究科准教授の川合伸幸氏、特任講師の中田龍三郎氏ら。実験では、高齢者(平均年齢70.2歳)20人、大学生(同21.7歳)22人にドライブシミュレーターで運転をしてもらった。シミュレーターにでてくる信号6機のうち、4機が赤信号(他は黄色信号)の条件と4機が青信号(他は黄色信号)の条件の2つをすべての被験者に行ってもらった。

 その結果、青信号条件では高齢者、大学生ともに攻撃性を表す「怒り行動尺度」は運転前後で変わらなかった。しかし、赤信号条件では高齢者のみ運転後に高くなっていた。

 これは、頭の上から脳血流を測定する方法でも確認されており、さらに赤信号の次の黄色信号まで怒りが持続することも分かった。

 目標達成のために自分を制御し実行していく脳機能とされる「実行機能」を運転前の高齢者に検査したところ、実行機能の低い高齢者ほど赤信号による攻撃性が高まることが明らかになった。

 研究グループは、高齢者の攻撃性に関する脳機能を研究することで、運転場面で怒りやすそうな人を特定できるかもしれないとしている。(あなたの健康百科編集部)

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