依存症
シリーズ
依存症を支える(4)自発的な治療や改善促す
茨城県北茨城市の同市民病院付属家庭医療センターに通い始めて1年半。うつ病の治療を続ける福島県いわき市のB子さん(42)は今月、いつものように総合診療医の吉本尚さんを訪ねた。
悩みを真剣に聞いてくれ、冗談交じりに笑い合える吉本さん。B子さんにとって診察は、2週に1度の楽しみだ。
「先生、最近ちょっと飲み過ぎちゃったの」
「それじゃアルコール依存症になっちゃうよ」
何げない会話の後、B子さんは不意に切り出した。
「わたし依存症でしょ。薬を飲んでみたいな」
自分でもうすうす気付いていたB子さん。断酒を補助する薬を使って、依存症を治療しようと決心した。
B子さんの酒量は、普通ではなかった。500ミリ・リットルの缶ビールを6本飲んで焼酎へ、一升瓶は2日で空になる――。
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