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医療・健康・介護のコラム

[女優 西田尚美さん](下)母と父をがんで亡くした後悔 娘のためにも人間ドックや検診はまめに受けています

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孫を抱きたくても抱けなかった父

[女優 西田尚美さん](下)母と父をがんで亡くした後悔 娘のためにも人間ドックや検診はまめに受けています

――つらい経験でしたね。

 それくらいの世代の人は、痛みやつらさを我慢しますよね。我慢するのが美徳だったのでしょうか。父の時もそうでした。

 父を前立腺がんで亡くしたのは10年ほど前なのですが、初めは「お尻が痛い」と言っていたのです。夏に帰省したときに、尾てい骨辺りを押さえていて。病院に行くように勧めましたが、近くの病院で痛み止めをもらってきただけでした。早く検査をしておけばよかった。

――そのころは福山にも通われたのですか。

 1歳の娘を連れて、よく帰っていました。孫を抱っこしたいのだけれど、しんどくてできない。そんな父のつらい気持ちがよく分かりました。

 ある日、車を運転しているときに電話が鳴りました。そのときは出なかったのですが、家に帰ると親戚からで、かけ直すともう父は亡くなっていました。そういうことって待ってはくれないんだな……と思いました。

 ですから、後悔しないためにも、自分の体が出しているサインには気をつけてあげることが大事です。

娘と一緒に世界を広げたい

――娘さんのためにも、なおさらですね。

 私が悲しい思いをしましたから、できるだけ健康で娘と過ごしたいです。最近、初めて娘と小劇場の舞台を見に行きました。そんなふうに、娘の世界が広がっていくのが楽しみです。

 私自身も、これからずっと女優のお仕事は続けていきたいし、そのためにも元気でいることが一番です。そして将来、年をとって、お仕事が少しずつ減っていくとしたら、その空いた時間でいろいろなものを見て歩きたい。旅行にも行って、知らないことを知りたいという気持ちがあります。知らないまま死にたくないって、思うのです。

西田尚美

にしだ・なおみ
 1970年、広島県福山市生まれ。モデルとしてファッション誌「an・an」「non-no」で活躍後、93年に女優へ転身。99年の映画「ナビィの恋」に主演。その後も映画、ドラマ、舞台と幅広く活躍している。待機作にドラマ『ダイアリー』(NHKBSプレミアム、9月9日22時から・全4話)、『いよっ!弁慶』(同、10月31日21時から)、連続ドラマW『コールドケース2~真実の扉~』第4話(WOWOW、11月3日22時から)、映画『生きてるだけで、愛。』(関根光才監督、 11月9日公開、新宿ピカデリー他)がある。

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