ウェルネスとーく
医療・健康・介護のコラム
[タレント・医師 西川史子さん](上)将来は「バレリーナ」と答えると、母は「お医者さんになるんでしょ!」 反発し、夜遊びした学生時代
遠慮のない辛口コメントで、バラエティー番組を中心に活躍する西川さん。現在も形成外科で診療をしている医師ですが、ご自身もつらい病気に襲われました。医師の立場から、また、結婚と離婚を経験した一人の女性として、今の思いを語っています。(聞き手・梅崎正直)
「勉強ばかりだとブスになる」と「ミス日本」に挑戦
――芸能活動をする前、医学部生時代に「ミス日本」に出場されました。それは、どういったお気持ちからですか。
医学部の6年生は国家試験を前に勉強してばっかりなので、息抜きがしたかった。それと、学生時代の最後の思い出を作りたいという考えもありました。「勉強ばかりだとブスになっちゃう」と思っていましたね。
――お父さまが整形外科の開業医。子どもの頃から、医療の道に進むことは意識していたのですか。
誰かに「大人になったら何になりたいの?」と聞かれ、「バレリーナ」と答えると、母が「お医者さんになるんでしょ!」。小3のときに、宝塚歌劇団の舞台を初めて見て、自分もバレエを習っていたので、そうしたものに憧れは持っていました。でも、母を怒らせたくて、わざと医師以外の答えを言っていた面もあります。
文系進学を希望したが…
――他の進路は考えませんでしたか。
高1で進路を決めるときは、私は出版社に興味があって、文系に進みたかったのです。いったん文系を選ぶと、数学をやらないので、医学部の受験はできませんよね。そこで母とけんかになりました。でも、母はさめざめと泣くし……。結局、その思いに押されて、医学部を選びました。
父は何も言いませんでした。医院の後を継いでほしいという気持ちではなかったようですが、私が医師になることはうれしかったみたいです。
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