依存症
シリーズ
依存症を支える(2)断酒の会 仲間温かく
「私たちは酒に対して無力です」
「過去の過ちを素直に認めます」
夕暮れ時の川崎市宮前区役所の一室に、男女の声がこだまする。アルコール依存症からの回復を目指す自助グループ「川崎断酒新生会」。参加者が断酒の誓いを読み上げることから、例会は始まる。
この場所で開かれるのは月1回だが、同会の例会は市内の様々な場所で毎月10回開かれている。自宅近くの会合だけに参加する人もいれば、ほぼすべてに足を運ぶ人もいるという。市内に住む笠原徹さん(56)もアルコール依存症に悩み、この会に救われた。
高校生の頃に酒の味を覚え、大学に進学して下宿を始めると量も増えた。20代で慢性肝炎と診断されたが、だましだまし飲み続けた。経営する会社がうまくいかず、やけ酒をあおる生活が続き、40代になると、肝臓の状態が悪化して入院。それでも、退院当日はワインで祝杯を上げた。
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