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いきいき快適生活

介護・シニア

旅行 ゆとり持ち楽しむ

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 旅行は高齢者にとっても趣味や生きがいになるが、体力の衰えや持病で不安を感じる人も多いだろう。同伴する家族や知人らが気を付けることは何か。十分な準備をしたうえで出かけたい。

旅行 ゆとり持ち楽しむ

体が不自由でも事前に宿泊先のバリアフリー状況を確認し、介助があれば入浴を楽しめる(NPO法人しゃらく提供)

 「ゆとりのあるスケジュールを立て、きちんと準備をすれば、高齢者でも十分に旅行を楽しめます。車いすの女性が、86歳で初めて海外旅行に出かけたケースもあります」。介護付きの付き添い旅行を提供するNPO法人「しゃらく」(神戸市)の小倉譲代表理事はそう話す。

 ■ トイレ仕様確認

 まず、ガイドブックなどに掲載されている所要時間は一般の人向け。つえや車いすを用いて移動する場合は、さらに時間がかかることを意識したい。車いすで電車や飛行機に乗る場合は、鉄道会社や航空会社に事前に伝えておく。飛行機への搭乗時や駅の階段の昇降時にリフトが必要なこともあり、早めに相談する。

 高齢者の旅行で心配なのはトイレだ。車いすを使っている場合は、旅先に手すりなどを備えた「多目的トイレ」があるかどうかを確認したい。多目的トイレがない場合は、通常のトイレの出入り口を車いすが通過できるか、和式か洋式か、荷物を置くスペースがあるか確かめる。現地の役所や社会福祉協議会、観光協会などに問い合わせよう。

 ■ お薬手帳携帯

 持病を抱えている場合は、事前に主治医に旅行について相談する。高齢者医療に詳しい「かなまち慈優クリニック」(東京)の高山哲朗院長は「必要に応じて緊急時用の紹介状を作成してもらいましょう。服用している薬やアレルギーなどを記した『お薬手帳』などの携帯も忘れないように」と助言する。

 海外旅行の場合は、主治医に英文の紹介状を作成してもらえば安心だ。「日本と違って衛生状態が悪い地域や感染症の流行もあり得ます。抵抗力が弱い高齢者は感染症にかかりやすく、疲れがたまりやすい旅行中はなおさら注意が必要。可能な限り現地の状況を確認しておきましょう」と高山院長。

 ■ 介助付きツアーも

 旅行会社主催による、高齢者に配慮したツアーも増えている。「クラブツーリズム」(東京)の一部ツアーは、介護職員初任者(旧ホームヘルパー2級)以上の研修を修了した「トラベルサポーター」が同行。旅行者の立場だが、旅行中に高齢者の介助も担う。

 こうしたツアーは少人数で行われることが多い。例えば、バスツアーであれば、大型バスでも参加定員は15~20人ほど。クラブツーリズム広報担当の青木 ゆき さんは「旅行代金は通常ツアーの3~5割増しになりますが、安全と質を重視しています」と話す。

 ホテルか旅館かを選ぶには、それぞれの特徴を踏まえたい。ホテルはバリアフリーが比較的充実しているが、朝食などはバイキング形式が多く、車いす利用の場合は同行者の協力が必要。旅館は、大浴場を利用する際、同伴者が着衣のまま介助できるかなどを確認しておきたい。

 チェックイン後のことも想定しておこう。小倉代表理事は「車いすで部屋に入ることができても、中でUターンできないこともあります。歩行器を使う人は、車輪がカーペットに引っかかり、つまずくこともあるので気をつけて」と注意を促す。

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