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すてきLIFE

コラム

[オスマン・サンコンさん]日本の介護技術 ギニアへ

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[オスマン・サンコンさん]日本の介護技術 ギニアへ

撮影・池谷美帆

 僕は日本の介護の資格を持っています。50歳の時、苦戦しながら約1年かけてホームヘルパー2級(現在の介護職員初任者研修に相当)を取りました。

 ベッドメイキングから歩行介助の仕方まで学びました。介護の技術を細かく教える国は珍しいと思います。日本的だなと感心しました。

 早速、ギニアで暮らす母のために実践しました。手軽に栄養が取れる食品や車椅子などを持ち帰り、親戚に使い方を教えました。

 「足腰が弱ったからといって、車椅子に乗せっぱなしにしたり、寝かせきりにしたりしてはいけない。手を取って一緒に歩いてほしい」と、介護予防の考え方も伝えました。

 ギニアには、日本のように湯につかる習慣がないのですが、血行を良くするようなので、湯船を作り、シャワーだけでなく、入浴するようにしてもらいました。

 母は2005年に86歳で亡くなりました。ギニアは60歳で亡くなる人も多い。そのことを考えると、日本の介護のお陰で、長生きできたのかなと思います。

 僕の夢は、日本の介護技術をギニアに広めること。介護を学ぶ場所や、実践できる老人ホームを作りたい。今、日本各地の高齢者施設を訪ねています。日本で介護に携わる人たちには「世界トップクラスの技術なのだ」と誇りと自信をもってほしいですね。

 ◇タレント。1949年、ギニアで生まれる。72年、同国外交官として来日。近年は高齢者施設でのボランティア活動などを積極的に行う。

 (大広悠子)

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