ウェルネスとーく
医療・健康・介護のコラム
[女優 有森也実さん](上)スキー場ロケで「調子に乗って」転び膝十字靱帯損傷 忙しく手術しないまま2年間仕事しました
10代の頃、ファッション雑誌のモデルとして人気を集め、その後はドラマや映画で活躍し続ける有森さんも、50歳の節目を迎えました。時間を重ねる中で、何が変わり、何が変わっていないのか。心の内をお聞きしました。(聞き手・梅崎正直、撮影・小倉和徳)
引っ込み思案な子 芸能界へ母が後押し
――中学生で芸能界に入られました。何がきっかけですか。
当時、婦人画報社の「mc Sister」というティーン向けのファッション雑誌がありました。とてもすてきな雑誌で、ファンだったんです。そこがモデルを募集しているというので、応募したら合格。私はどちらかというと雑誌の編集に興味があったので、編集部を見に行きたいという思いが強かったのですけど、流れのままに芸能活動をするようになっていました。
もともと引っ込み思案な静かな子で、今、女優の仕事をしていることなんて想像もしていませんでした。ただ、母は自分が女優になりたかったこともあって、積極的に後押ししてくれましたね。
――娘を通して、夢がかなったわけですね。
そうですね。私が女優になったことを喜んでくれていました。でも、私に満足してくれているのかな? と思うこともあります。確かめたくても、数年前に他界してしまいました。
スキー部員役 練習でうまくなったと思ったが…
――芸能生活は30年以上になりました。その間に、健康面で大変だった経験はありますか。
けがですね。1995年に「最高の片想い」というドラマに出演したのですが、大学スキー部員の役で、撮影のためにずっと練習していました。ちょっとうまくなったと思って、調子に乗ったんですね。ゲレンデでのロケ最終日の夜、競技用の板を履いて、夜のゲレンデを滑ってみようと。ところが、いつもより長くて重い板に振り回されて、アイスバーンで転倒してしまいました。
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