ウェルネスとーく
医療・健康・介護のコラム
[女優 有森也実さん](上)スキー場ロケで「調子に乗って」転び膝十字靱帯損傷 忙しく手術しないまま2年間仕事しました
ギプスで固定したら仕事ができない
――現場は大騒ぎだったのでは?
そのときは腫れも少なく、医師も捻挫だと言うので、私も周囲も大事だとは思わなかったのです。
それが、東京に戻ってからも膝がガクガクするし、「これはおかしいぞ」と思って受診したところ、膝十字 靱帯 損傷と半月板損傷で手術が必要な状態だと分かりました。
――それで、すぐ手術を?
いえ、手術してギプスで固定すればお仕事ができなくなるので、だましだまし過ごしていました。でも、女優は正座をしたり、走ったり、意外に過酷な職業です。ある日、舞台の通しげいこ中に歩けなくなって、ついに手術を受けることになりました。けがをしてから2年くらいたっていました。今は良くなりましたが、もっと早く手術をすればよかったと思います。
クラシックバレエからフラメンコへ
――スキーの話を聞くと、意外に活動的なんですね。
昔から体を動かすのは好きです。5歳からクラシックバレエを始め、今も続けていますし、2年ほど前からはフラメンコも始めました。
――フラメンコはどうして?
前々から、やりたかったんです。クラシックバレエは跳んだり跳ねたりが多くて、年を重ねると、だんだん体力的に苦しくなってきます。その点、フラメンコは年をとってもできますし、むしろ味も出てくるんです。
もっとうまくなったら、本場のスペインに行ってみたいと思っています。
――どれくらいかかりそうですか。
3年くらいかかりそう。3年後のスペイン旅行が目標ですね。
ありもり・なりみ
1967年、横浜市生まれ。中学3年の時、ファッション雑誌の専属モデルに。86年、映画「キネマの天地」でブルーリボン賞新人賞、日本アカデミー賞新人俳優賞。91年には人気ドラマ「東京ラブストーリー」に出演した。現在、「NHK短歌」第3週の司会を務めている。
2 / 2
【関連記事】