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がん専門病院(3)化学療法 循環器病に注意

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がん専門病院(3)化学療法 循環器病に注意

「先生方の連携が良く、命を助けられた」と振り返る脇川さん(右)。内科医の大倉さんと血栓予防薬の変更を確認する(今月4日、新潟県立がんセンター新潟病院で)

 「帰っちゃダメですよ。脳 梗塞こうそく で亡くなる人もいますから」

 新潟県粟島浦村の脇川為雄さん(75)は6月、県立がんセンター新潟病院(新潟市)で、循環器内科医の大倉裕二さんからこう告げられ、緊急入院した。 膵臓すいぞう の腫瘍の経過を見るため、CT(コンピューター断層撮影)による検査を受け、心臓に血の塊(血栓)が見つかった。

 心臓の血栓は、脳に運ばれて血管に詰まり、脳梗塞を引き起こす恐れがある。入院した脇川さんは、すぐにがんの化学療法を休止した。約2週間、血栓を溶かす注射薬の投与を受け、危機を脱した。「先生方の対応が早くて命拾いした」と振り返る。

 脇川さんは5年前、不整脈の一つ心房細動があると診断された。心臓に血栓ができやすく、血を固まりにくくする予防薬を飲んでいた。昨年3月、15年以上前に治療を終えた腎臓がんの膵臓への転移がわかり、外来で化学療法を受けていた。

 化学療法は心機能に悪影響を与えやすく、心筋梗塞や脳卒中などの循環器病のリスクを高めることが知られている。脇川さんに緊急入院を勧めた大倉さんは「化学療法がきっかけで不整脈が起きたり、悪化したりすることがある。がん治療では循環器病への注意が不可欠だ」と説明する。

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