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医療・健康・介護のコラム

[女優 堀内敬子さん](下)「屋根の上のヴァイオリン弾き」の本番でぎっくり腰 それでも全うしたミュージカルの舞台

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よく似たわが子 「自分がやったことはやり返される」

[女優 堀内敬子さん](下)「屋根の上のバイオリン弾き」の本番でぎっくり腰 それでも全うしたミュージカルの舞台

――お子さんは4歳。いまは子育てで大忙しですね。

 走り出したら速いので、後を追いかけるのが大変です。追いつかないので、あきらめてしまいます(笑)。活発な子で、私に似たのかもしれません。夜も布団の上でハイテンションに動き回るのは、実は私がそうだったので、「やってきたことを、やり返されるんだなあ」と実感しています。

――お仕事との両立は大変ですか。

 以前は、地方での仕事のときには子どもも連れて行って、現地の託児所にお願いしたこともあります。今は幼稚園に通っているので、送り迎えとお弁当作りが日課になりました。

 大変だな、と思うのは、仕事と子育ての切り替えですね。仕事をしている時は仕事の方が楽な気がします。子育ては思い通りになりませんから。でも、家で子どもと一緒にいると、今度は仕事に行くのがとても大変に思えたり。

「ストイック」捨て、遠くを見つめる

――今は、連続ドラマにご出演中です。

 テレビ朝日系の「ハゲタカ」というドラマで、私は渡部篤郎さんとの夫婦役。銀行や企業の買収劇といったストーリーの本筋からは少し離れた部分での出演なのですが、そこでは「家族の再生」も描かれています。私は、30代から50代までを演じます。

 以前は、仕事の前の日は全く外に出なかったりして、役作りにのめり込んでいました。ですけど、子育てがある今は、そんなストイックなやり方はできません。「思うようにできない」という気持ちも、正直あります。でも、子育ての経験は、きっと将来、役者としての糧になってくれるのではないか。そう思っています。

堀内敬子

ほりうち・けいこ
 1971年、東京・府中市出身。高校卒業後の1990年、劇団四季の研究生に。95年には、オーディションで「美女と野獣」の初代ベル役に選ばれた。退団後は、「レ・ミゼラブル」「屋根の上のヴァイオリン弾き」などの舞台のほか、「THE 有頂天ホテル」などの映画や、「CHANGE」「サラリーマンNEO」「ショムニ2013」などのテレビ番組でも活躍。第33回菊田一夫演劇賞、第15回読売演劇大賞優秀女優賞を受賞。18年7月スタートのドラマ「ハゲタカ」(テレビ朝日系)に出演している。

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