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花粉でなく、ダニが原因「通年性アレルギー性鼻炎」…幼少期から舌下免疫療法も

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花粉でなく、ダニが原因「通年性アレルギー性鼻炎」…幼少期から舌下免疫療法も
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 スギなどが原因の季節性の花粉症とは異なり、年間を通じてくしゃみや鼻水などが出るのが「通年性アレルギー性鼻炎」です。家の中にいるダニが主な原因で、4人に1人がかかっているとされています。完治が難しい病気でしたが、3年前に有効な治療法が登場し、幼少期からの治療も可能となりました。(冬木晶)

なぜ起きる?

 ダニの死骸やふんなどのアレルゲン(抗原)が舞い上がって鼻の粘膜などに付着すると、抗体が作られます。抗体が特定の細胞にくっつくことで、アレルギー誘発物質が放出され、鼻水やくしゃみなどが出ます。

 本来は、鼻に侵入した異物を追い出すための体の仕組みですが、何度も異物が入ると症状が慢性化します。

 ダニは高温多湿の環境を好みます。近年は住宅の高気密化などの影響で家の中のダニは増えているとされ、通年性アレルギー性鼻炎の患者は増えています。

 流れるような透明な鼻水、一日中続くくしゃみ、鼻づまりが3大症状です。鼻や目がかゆいなどの症状を伴うこともあり、勉強や仕事に集中できないなどの支障が出ます。

 早ければ幼少期から発症し、放置すると症状は年々ひどくなります。ぜんそくやアトピー性皮膚炎などを合併することもあります。

 医療機関を受診し、ダニがアレルゲンとなっていないか血液検査などで確かめることをおすすめします。

どう治すの?

 これまで主流だったのが薬物による対症療法です。アレルギー誘発物質からの刺激を止める抗ヒスタミン剤などを飲んだり、鼻に噴霧したりします。即効性が高い一方で、眠くなったり、口が渇きやすくなったりする副作用が出る場合があります。薬をやめると症状が戻るため、服薬し続ける必要もあります。

 そこで2015年に登場したのが、「舌下免疫療法」です。ダニのエキスが入った錠剤を毎日1回、舌の裏にふくませ、3~5年かけて少しずつ体に慣れさせることで症状が抑えられます。最初の1回は医師のもとで服用しますが、その後は自宅で続けます。長期間継続すれば根本的な体質改善も期待できるといいます。

 副作用は少ないとされますが、舌や唇が腫れたり、口の中がチクチクしたりする場合は、一時的に量を減らすなどします。今年2月には5歳以上の小児にも保険適用の範囲が広がりました。

予防には?

 アレルゲンであるダニをできるだけ家から除去することが重要です。じゅうたんや畳に掃除機を毎日かけ、寝具やシーツはこまめに洗濯することが望ましく、室内の換気も心掛けましょう。

 また犬や猫などのペットを室内で飼うと、毛などがアレルゲンとなる場合もあります。気になる方は屋外での飼育を検討しましょう。

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