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コラム

[瀬奈じゅんさん]特別養子縁組 子育ての喜び

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[瀬奈じゅんさん]特別養子縁組 子育ての喜び

撮影・吉川綾美

 今年2月、「特別養子縁組」で子どもを授かったことを公表しました。産んだ親が育てられない子を引き取り、戸籍上も実子とする制度です。昨年の初夏、生後5日の赤ちゃんを病院に迎えに行き、約半年間の養育期間を経て、縁組が成立しました。

 私自身は、40歳から約2年間、不妊治療をしましたが、授かりませんでした。縁組の話は、舞台俳優の夫が、どこかで調べて「こんな方法もあるよ」と切り出してきたんです。「あなたの子が欲しいのに、何言っているの」と思いましたが、試しに縁組をあっせんする民間団体の説明会に2人で参加してみました。

 虐待などの理由で施設で育つ赤ちゃんがいること、特別養子縁組は子どものための制度であることを知りました。「子どもを欲しがるのはエゴではないか」と悩み、夫と話し合いました。そして、「温かい家庭が必要な子がいるならやってみよう」と決断しました。

 初めて抱っこした時は、「やっと会えた」と思い、涙が止まりませんでした。ミルクの飲ませ方などを教えてもらい、帰る時には「連れて帰っていいのかな」という喜びや、「大切に育てるぞ」という決意など、いろんな感情が入り交じったことを覚えています。

 仕事をしながらの育児は大変ですが、子どもの成長に幸せを感じます。今後は、制度について知ってもらうため、講演活動もしたいと思っています。

  ◇せな・じゅん  女優。44歳。東京都出身。宝塚歌劇団の元月組トップスター。「シティ・オブ・エンジェルズ」(9月1日~17日、新国立劇場。静岡、大阪でも公演)に出演。

 (樋口郁子)

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