本ヨミドク堂
医療・健康・介護のコラム
『飲んではいけない認知症の薬』 浜六郎著
高齢者の3人に1人が認知症になる時代が迫っている。しかし治療薬はなく、現在使われている薬は症状の進行を遅らせるものだ。それでも「薬を飲めば症状は良くなる」という誤解が根強いと、内科医で薬の適正使用に関する情報発信を続ける著者は懸念する。
薬が効く人もいる一方、漫然と飲み続けると、逆に認知症が悪化し、時には命にかかわることもある。安易に薬に頼る風潮に警鐘を鳴らすと同時に、認知症の発症の仕組みや薬の性質、薬を使わない対応法を詳しく説明する。認知症を悪化させやすい薬のリストも参考になる。
(SBクリエイティブ 800円税別)
【関連記事】