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心療眼科医・若倉雅登のひとりごと

コラム

自分の病名も薬の名前も知らない…患者が賢くならなければいけない理由

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自分の病名も薬の名前も知らない…患者が賢くならなければいけない理由

 眼科の中でも、私の専門とする神経眼科や心療眼科は、全身病との関連や全身薬の影響を考えなければならないことが多くなります。

 高血圧、糖尿病などの循環系の病気と眼球の病気、甲状腺などの内分泌の病気と神経眼科の病気は、それぞれ関連性が高いのです。

 また、精神科、心療内科、神経内科に関わる病状や使用されている薬も、目の機能に関係が深いものです。

「先生にお任せしていますから」「聞いてもどうせわかりません」

 そのため、私は患者に「いまどういう薬を服用していますか」「過去にはどんな薬を服用していましたか」と尋ねることがあります。

 すぐに薬の名前が出てくる人、おくすり手帳を差し出す「優等生」もいます。

 その一方で、以下のように、要領を得ない答えを返してくる人が意外と多いのです。

 「高血圧の薬、胃の薬、それにあといろいろもらっています」

 「先生にお任せしていますからよく知りません」

 さらに、病名さえ知らないまま、処方された薬を服用している人がかなりいます。

 「聞いてもどうせわかりません」

 「聞いても教えてくれません」

 そのような言葉を聞くと、いささかあきれてしまいます。

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201505_第4回「読売医療サロン」_若倉

若倉雅登(わかくら まさと)

井上眼科病院(東京・御茶ノ水)名誉院長
1949年東京生まれ。北里大学医学研究科博士課程修了。グラスゴー大学シニア研究員、北里大学助教授、井上眼科病院副院長を経て、2002年から同病院院長。12年4月から現職。日本神経眼科学会理事長、東京大学医学部非常勤講師、北里大学医学部客員教授などを歴任し、15年4月にNPO法人「目と心の健康相談室」を立ち上げ副理事長に就任。「医者で苦労する人、しない人---心療眼科医が本音で伝える患者学」、「健康は眼に聞け」「絶望からはじまる患者力」(以上春秋社)、「目の異常、そのとき」(人間と歴史社)、医療小説「茅花流しの診療所」(同)など著書多数。専門は、神経眼科、心療眼科。予約数を制限して1人あたりの診療時間を確保する特別外来を週前半に担当し、週後半には講演・著作活動のほか、NPO法人、患者会などでのボランティア活動に取り組む。

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