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さい帯の幹細胞を使った薬、国内初治験…東大など今月から

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 骨髄移植などを行った後に起こる合併症について、東京大学医科学研究所などの研究グループは17日、へその緒(さい帯)由来の幹細胞をもとにした注射薬の医師主導の臨床試験(治験)を今月から始めると発表した。さい帯の幹細胞を使った薬の治験は国内初。

 血液がんで骨髄移植などを行った後、移植した細胞が患者の体を異物と見なして攻撃することで、合併症として肝機能障害や下痢などが起こることがある。移植片対宿主病(GVHD)と呼ばれ、命に関わるケースもある。

 今回の治験は、急性のGVHDの患者で、通常のステロイド治療で改善しない重症患者6~12人が対象。妊婦の同意を得て、出産時に提供されたさい帯を使用する。さい帯に多く含まれる幹細胞には組織を修復する作用があり、培養して作った注射薬を投与して安全性などを確かめる。肝臓や腸などの炎症を抑える効果が期待できるという。治験の期間は2019年度末までの予定。

 研究グループの東大医科研病院セルプロセッシング・輸血部の長村登紀子部長は「さい帯は提供者の負担なく採取でき、細胞の増殖力は高い。他の病気にも適応を広げたい」と話す。

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