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医療ルネサンス

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【いのちの値段】地域をつなぐ(5)困り事 無償で引き受ける

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 生活支援ボランティア「男塾」は今日も、地域の困り事の現場にいる。

 名古屋市南区で、母娘2人暮らしの一軒家。足が弱った67歳の娘は、階段で転び救急車を呼んだ。1階の6畳間に寝室を移したいが、重い家具を運ぶことができない。加入する南医療生協の本部に「おたがいさまシート」を出した。それが男塾のリーダー、松下繁行さん(68)の元に届いた。

 同生協は、名古屋市南部と愛知県の知多半島北部に根を張る、会員数8万6000人のネットワークだ。中核の南生協病院(313床)を始め、医療や介護、福祉など計66の事業所を持つ。組合員が1口1000円の出資金を持ち寄り、運営に参加する。数十億円の事業でも全体の2~3割は自己資金を集める。

 地域は12ブロック、89支部に分かれ、近所づきあいや趣味などでつながった1200以上の班がある。

 男塾は、名南ブロックの名物グループだ。空き家を使った活動拠点に団塊の世代と少し上の世代23人が集い、年間約50件の依頼を無償で受けて飛んでいく。

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