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iPS細胞から高品質血小板、京大が大量生産成功…輸血用目指す

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 人のiPS細胞(人工多能性幹細胞)から、止血作用のある血液成分の「血小板」を大量に作製する方法を開発したと、京都大iPS細胞研究所の江藤 浩之こうじ 教授(血液学)らのチームが発表した。慢性的に不足している輸血用血小板の製造につながると期待される。論文は13日、米科学誌セル電子版に掲載された。

 江藤教授らは4年前、人のiPS細胞から、血小板を生み出す「巨核球」という血液細胞を作ることに成功したが、1回の輸血に必要な1000億個以上の血小板を得るのは難しかった。

 チームは、血管が分岐し、血液が不規則な流れ(乱流)を起こす場所ほど、巨核球が多くの血小板を生み出すことを発見。乱流を再現する培養装置を開発した。

 装置の中で2枚の円形の板を上下動させ、培養液に乱流を起こさせる。この装置で巨核球を培養した結果、約5日間で高品質な血小板を1000億個以上、作製できた。この血小板が正常に機能することも、動物実験で確かめた。江藤教授は「今後は、いかに低価格で血小板を製造できるかが課題になる」と話している。

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