文字サイズ:
  • 標準
  • 拡大

ウェルネスとーく

医療・健康・介護のコラム

[落語家 立川らく朝さん](下)認知症予防には明るく楽しんで人生を生きるのが一番! 回想法も有効です

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

落語家に長生きが多い理由は…

id=20180713-027-OYTEI50008,rev=2,headline=false,link=true,float=left,lineFeed=true

――噺家さんって、結構長生きの方が多いですよね。

 まあねえ、確かに。やはり腹から声を出しますから、それは体にいいですよね。しかも、やり出すと30分ぐらいはやっていますし、独演会だと2時間やっているわけですから、結構な運動量になるんでしょう。独演会なんかやるとぐったりしますから、かなりカロリーを消耗しているんでしょうね。

 もう一つ、落語の本題に入る前にマクラを振らなくちゃいけないでしょう。余りやらない人もいますが、その時代に応じたマクラを振らなくちゃいけない。そうすると世の中と無縁で生きていけないんです。やっぱり世の中にあることをどんどん取り入れていかないとお客さんにウケない。時事ネタって言いますけれどもね。最近の話題になったフレーズをぽんと入れるだけでも、お客さんはどーんと笑う。それはやっぱりアンテナを張っていないと、そういうギャグも作れない。そうすると社会とのコミュニケーションというものをちゃんと持っていないと商売にならないところがある。これは精神的な健康にとってもいいですし、認知症予防になるでしょうね

 クリエイティブな仕事ですからね。古典落語をやる人だって、十分クリエイティブなことをやっているわけだから。クリエイティブであるし、社会との接点を常に持ち続けなくちゃいけないし、笑いにかかわる仕事だし、体も使うし。何よりも自由人だし。考えたら認知症予防にいいことばかりですね。スポーツをしない程度かな。それに、各地に呼ばれて旅に行くから、移動するだけでも非日常の中に身を置いているわけでしょう。非日常の中にいるというのは、認知症予防にはとてもいいことですよね。刺激がいっぱいありますからね。

――御自身は、健康に気をつけていることはあるのですか。

 一番困る質問なんですが、運動は何もやってないんです。野菜を多目に食べましょうとか、ちょっと肉が続くとまずいと思って魚を中心にしてみたり、ウエストがきつくなると、食を控えてみたり、そういう人さま並みのことはやっていますが、特別な健康法とかはないですね。

――でも、自分で噺をつくる創作落語に常に向かい合っているというのは、精神の張りが必要ですから、そういうのは心身共にいい刺激になっているのかもしれないですね。

 そうですね。でも、それはいいことばかりじゃなくて悪いときもありますから。時には本当に大変なストレスだし、死にたくなるときがありますからね(笑)。

――やはり芸の道は厳しいですね。

 もう本当にストレスを感じ出したら切りがないですね、落語は。でも、どんな商売も同じだとは思いますけれどもね。

落語で全国の皆さんを健康に!

――真打になって3年目ですが、昇進した時はうれしかったですか。

 どっちかというと、ホッとしたという感じですね。二ツ目になったときのほうが (うれ) しいです。これはみんな同じですけれどもね。二ツ目になったときのほうが嬉しい。前座の修業時代から一人前と認められて「自由に活動していいよ」という立場になるので、やっぱりこれは嬉しいですね。拘束から解き放たれるわけですから。

――師匠の志らくさんの教えはどんなものがあるんですか?

 うちの一門だけじゃなく、立川流はみんなそうなんでしょうけれども、大体手取り足取り教えるということはないんです。基本だけ教えますけれども、あとは盗めというのがこの世界の常識ですから、教えないんですよ。じゃあ弟子は何を学ぶかというと、ありきたりな言い方ですけれども、背中を見て勉強するという感じですね。

 うちの師匠から私が学ぶ最大のものはバイタリティーですね。創作に対するエネルギーです。非常にエネルギーのある人だから、師匠と会うたびに、頑張らなくちゃなと思いますよね。

――らく朝師匠も精力的に活動を続けていて、CDも出すなど、活動の幅は広がるばかりですね。

 そうですね。あとテレビの効果で、地方に行っても「らく朝さん、テレビを見ていますよ」とか「テレビでいつも拝見していますけれども、実物は初めてです。実物のほうが若いですね」ってヨイショしてくれる(笑)。そんな話題を振ってもらえるのは嬉しいですよね。

 これからも息長く、落語家を続けられたらいいですよね。健康落語で、全国の皆さんを健康にしていきたいと思います。

たてかわ・らくちょう
 1954年生まれ。杏林大学医学部卒業。内科医として働くが、落語家への夢を諦めきれず、2000年に46歳で立川志らく門下に。04年に二ツ目昇進。15年、真打昇進。オリジナルの「健康落語」を全国の高座で披露するほか、テレビ、ラジオにも出演。著書、CD集など多方面で活躍を続ける。

 9月30日(日)午後1時半から、大阪市北区野崎町の読売新聞大阪本社で、太陽生命協賛「ヨミドクター 立川らく朝 健康落語×よみうり回想サロン」が無料開催される。立川らく朝の落語が楽しめるほか、過去の新聞記事を使ったクイズをしながら、脳トレーニング・レクリエーション「回想法」を体験できる。

 申し込みは、氏名(ふりがな)、電話番号、郵便番号、住所、年齢、参加人数を明示の上、はがきは、〒530―0055大阪市北区野崎町5―9 読売大阪ビル5階 大阪よみうり文化センター 「健康落語×よみうり回想サロン」係へ。FAX申し込みは06―6361―3327。メール申し込みはhonbu@oybc.co.jp。問い合わせ=電話06―6361―3325。

2 / 2

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

wellnnesstalk1-200

ウェルネスとーく

 あの人が、いつも生き生きしているのはなぜだろう。

 健康、子育て、加齢、介護、生きがい…人生の様々なテーマに向き合っているのは、著名人も同じ。メディアでおなじみの人たちが、元気の秘密について語ります。

ウェルネスとーくの一覧を見る

最新記事