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上流の天候 水位に要注意

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川遊びには救命胴衣 落ちたら「浮いて待て」

 夏休みに親子で川辺を訪れる人も多いだろう。魚や水辺の生き物など、身近な自然に親しめる一方で、子どもの水難事故死は川で最も多く発生している。注意点を知り、備えておきたい。

上流の天候 水位に要注意

 内陸部も含め、川は各地にあり、多くの子どもや親子連れが水に親しむ場になっている。しかし、警察庁によると、2017年には中学生以下の水難による死者・行方不明者数は26人おり、場所別では河川が17人と3分の2を占め、7~9月に集中していた。

 河川財団子どもの水辺サポートセンターの菅原一成研究員は、「川は水の流れが複雑で、底が滑りやすいことも多い。川遊びの時には、必ずライフジャケット(救命胴衣)を着用して」と訴える。

 ライフジャケットは、ホームセンターなどで数千円で売られている。サイズのほか、浮力も確認する。幼児なら4キロ、小学生なら5~6キロが目安だ。菅原研究員は、股下に通すベルトが付き、水に落ちて流されても、ジャケットが脱げにくいタイプを薦める。

 年齢によって、事故の特徴は異なる。幼児や小学生は、ボールを拾おうとして溺れたり、一人で遊んでいて誤って岸から落ちたりするケースが多い。中学生は、川に飛び込んだり、対岸まで泳いで渡ろうとしたりして溺れる事故が目立つ。同センターによると、大人がそばにいても事故は起こる。十分に注意したい。

 天候の変化にも気を配りたい。今いる場所が晴れていても、川の上流で集中豪雨があれば、水位は一気に上がる。スマートフォンの天気アプリなどで、上流の天候も確認しよう。同センターのホームページでは、過去に起きた川の事故内容や発生地点を示した「全国の水難事故マップ」を公開しており、参考になる。

 川に落ちたり、深みにはまったりした子どもは、どう行動すればいいのか。水難学会(事務局・新潟県)は、身を守るための合言葉「浮いて待て」の普及に力を入れる。

 同学会の木村隆彦事務局長は「保護者は、無理に泳ごうとせず、すぐあおむけになるよう教えてください。浮いたまま呼吸を確保し、救助を待つことが大事」と強調する。

 浮いた状態の方が、泳ぐよりも体力を奪われにくい。人間の体はライフジャケットがなくても、肺に空気がたくさん入った状態であれば顔などが水面から出る。大きく息を吸いながらあおむけになり、呼吸を確保しよう。

 「助けて」と叫んで空気を吐いてしまったり、助けを呼ぼうと手を上げたりすると、沈んでしまうという。とにかく浮くことを心がけさせる。

 子どもを助けようとした大人が、溺れて犠牲になる事故も後を絶たない。木村事務局長は「浮輪やライフジャケットもないまま、川に飛び込むのは非常に危険です。浮き具になるペットボトルやリュックを子どもに向かって投げ、子どもの気持ちに寄り添いながら『浮いて待て』などと声をかけて」と呼びかける。

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