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コラム

[飯塚裕久さん]介護現場に経営感覚を

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[飯塚裕久さん]介護現場に経営感覚を

安斎晃撮影

 介護施設の所長として、高齢者のケアに関わる傍ら、介護現場で働く若者らを対象に、「KAIGO LAB SCHOOL(カイゴラボスクール)」を都内に設立して3年になります。

 経営戦略やリーダーシップ論といった講義(1回3時間)を年20回、自分や経営に詳しい仲間が、無料で教えています。今年度は20~30歳代ら25人が受講しています。

 介護業界は小規模な事業者が多いこともあり、若くしてリーダーや管理職になる人も少なくありません。でも、経営の知識やノウハウを学べる機会が少ない。このことが、利用者である高齢者が増えているのに、事業者の倒産が増えている背景にあると思っています。

 介護現場に飛び込んでくる若者の背中を後押しして、安定して働けるような業界にしたいです。

 2000年の介護保険制度が始まった時から、介護現場で働いています。プロとしてのこだわりは、利用者のニーズに即応すること。

 だから私たちの施設では、例えば、東京ディズニーランドを特集したテレビ番組を見ていたお年寄りたちに、「行きたい」と言われたら、「行こうか」とすぐに反応して、実際に動きます。希望があれば、居酒屋やスナックにだって出掛けますよ。

 奇をてらったことをしているつもりはありません。なぜなら、介護は、福祉であると同時に、ビジネスなんです。高齢者は顧客。お年寄りに満足していただいた上で、今まで送ってきた生活を取り戻すにはどうすればよいか。それを追求する姿勢が、サービスを行う側には当然求められていると思っています。

 ◇ いいづか・ひろひさ  43歳。介護がテーマの人気漫画「ヘルプマン!」(介護起業編)で、主人公のモデルになった。東京都文京区で、「通い」「宿泊」「訪問」を一体的に行う小規模多機能型居宅介護施設「ユアハウス弥生」を運営している。

 (板垣茂良)

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