医療ルネサンス
読売新聞の人気連載「医療ルネサンス」の記事を読むことができます。
医療ルネサンス
のど・口から来る病(6)Q&A 扁桃摘出 効果期待できる
のどや口の炎症が様々な症状の原因になることがわかってきた。旭川医科大学耳鼻咽喉科・ 頭頸 部外科教授の原渕保明さんに聞いた。
――どんな病気ですか。
「 扁桃 炎や歯周炎などによって腎臓や骨・関節、皮膚の病気が引き起こされるもので、『病巣疾患』と呼ばれています」
――発症の仕組みを教えてください。
「口の中には常に様々な細菌(常在菌)が存在し、外部の病原菌の侵入を防ぐ役割を担っています。この常在菌に本来、外敵を排除する免疫反応は働かないのですが、免疫反応が出てしまう人がいます。その結果、臓器を傷つける抗体やリンパ球などが放出され、血流にのって腎臓や骨・関節、皮膚などを傷めます」
――反応のきっかけは。
「ストレスなどから免疫機能のバランスが崩れたり、風邪や喫煙、歯周炎が引き金になったりします。はっきりとしたきっかけがないことも多いです」
この記事は読者会員限定です。
読売新聞の購読者は、読者会員登録(無料)をしていただくと閲覧できます。
【関連記事】