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エコノミークラス症候群…同じ姿勢6時間で血栓リスク、水分取り足の運動を

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エコノミークラス症候群…同じ姿勢6時間で血栓リスク、水分取り足の運動を
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 足の静脈にできた血栓(血の塊)が血液の流れに乗って移動し、肺で詰まる病気が「エコノミークラス症候群」です。飛行機での長時間の移動や、災害時の車中泊などで発症するケースが目立ちます。(松田俊輔)

なぜ起きる?

 足の筋肉は、心臓に次ぐ「第二のポンプ」です。足を動かしている時は、筋肉が伸び縮みすることで血管に圧力が加わり、心臓へと戻る血の流れを後押ししています。

 飛行機での移動や車中泊では、足を下ろしたままの姿勢が長く続き、ポンプの働きが弱まります。その結果、血液が下半身にたまり、太ももからふくらはぎの血管に血栓ができやすくなります。

 血栓が血流に乗って移動し、心臓から肺に入る肺動脈に詰まることで、体に重篤な影響をもたらします。妊娠中やカテーテル治療を受けた人も血栓ができることがあり、注意が必要です。

どんな症状?

 太もも付近にできる血栓は、足の血管を詰まらせることがあります。この場合、足に腫れや痛みが出ます。症状は、片足のみに出る場合が多いです。

 ふくらはぎ付近にできる血栓は、血管を詰まらせず浮遊している場合があります。この状態では足の症状はほぼありませんが、血栓が肺の血管に移動して詰まると、突然、呼吸困難による息切れ、胸の痛み、冷や汗などの症状が出て、意識を失うことや死亡することもあります。

 激しい胸の痛みや呼吸困難などは、たとえ他の病気であっても命に関わる場合が多く、迷わず救急車を呼んでください。

どう治すの?

 エコノミークラス症候群の疑いのある患者さんには肺や足のコンピューター断層撮影法(CT)検査、心臓の超音波検査、血液検査を行い、詰まっている血管の場所や血栓の大きさ、症状の重さを判断します。

 軽症の場合、血液を固まりにくくする薬を使うのが基本です。注射と飲み薬があり、併用する場合もあります。

 命に関わるような重い症状の場合には、血栓を溶かす注射を使ったり、外科手術で直接血栓を取り除いたりします。血栓の状態や、患者さんの年齢、体力、他の病気の有無などで最適なものを選んでいます。

予防には?

 血栓ができにくい状態を保つため、水分を十分に摂取することが大切ですが、利尿作用のあるお茶やアルコール類は脱水症状になる危険があり逆効果です。

 災害時や飛行機の中などでは、トイレに行く回数を減らすため、水分の摂取を控える人がいますが、これも危険です。トイレ近くや通路側の場所を確保するなど、トイレに行きやすい心理状態を作る心がけも大切です。

 狭い場所で足を動かさない姿勢を6時間以上保つと、血栓ができやすくなると言われています。足首を回したり、ふくらはぎをもんだりする運動を、1~2時間おきに行い、血流を改善してください。血流を促進する弾性ストッキングの着用も効果があります。

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