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のど・口から来る病(3)扁桃と歯周炎から腎症

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 「少し回り道をしたけれど、適切な治療にたどりつけました」。中学校で軟式テニス部に入り、ラケットを振る三男、C君(12)の姿に母のD子さん(49)は目を細める。

 C君は5歳の時に「IgA腎症」を発症した。IgAは、外から侵入する病原体を排除する抗体の一種。それが腎臓の 濾過ろか 機能を担う毛細血管「 糸球体しきゅうたい 」に沈着する。抗体は本来、体を守るものだが、何らかの異常で自らを攻撃するようになり、血管の壁に炎症を起こして、血尿やたんぱく尿の症状が出る。放置すると腎不全になる恐れもある。

 最初の異常は、発熱と耳の下の痛みだった。おたふく風邪かと思っていたが、かかりつけの小児科医に「血尿があるので詳しい検査を受けてください」と仙台市内の病院を紹介された。そこでは詳しい原因がわからず、東北大学病院に移り、腎臓の組織を調べてようやく診断がついた。

 ステロイドや免疫抑制剤などで症状は安定したが、1年たち薬を減らすと、再び血尿が表れた。ステロイドで顔が丸くなり、眼圧が高くなる副作用もあった。

 「このまま治療を続けさせられない」。D子さんは専門家を訪ね歩き、仙台赤十字病院小児科主任部長の永野千代子さんに行き着いた。

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