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五味院長の「スッキリ!体臭で悩まなくなる話」

医療・健康・介護のコラム

臭う汗と臭わない汗(3)サラサラ汗をかくには「手足高温浴」と「微温半身浴」 汗腺トレーニングをすれば臭わない!

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入浴後はすぐに衣類を着ない

(2)微温半身浴

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ぬるめのお湯を加えて38~39度に。みぞおちあたりまでお湯に浸かり、10~15分

 手足高温浴がすんだら、湯ぶねの半分くらいまでぬるま湯か水を足し、38度から39度くらいの「微温」にして、ゆったり半身浴をします。手足高温浴では交感神経が刺激されますが、「微温半身浴」では副交感神経が優位になり、リラックスすることで自律神経のバランスがとれます。お湯に大さじ2杯くらいの塩や酢を入れると、より発汗が促進されます。

(3)クールダウン(自然に汗を蒸発)

 入浴後はタオルなどでしっかり水分をふき取ります。大切なことは、その後に出る汗を自然蒸発させるため、すぐに衣類を着ないで、うちわなどで (あお) いでゆっくり過ごします。時間のないときは、扇風機で汗を乾燥させるのはかまいませんが、エアコンで急に体を冷やすのはNGです。エアコンの冷気で皮膚が冷やされると、汗が止まります。入浴で深部温(特に脳温)が高くなっているにもかかわらず、エアコンで汗を止めると、脳温が高いままのため夜は寝付けません(睡眠と汗については次回お話しします)。

 この汗腺トレーニングを2~3週間続けると、衰えた汗腺の機能が回復し、サラサラで臭わない「良い汗」をかけるようになります。

熱中症体質の人は別な方法で

 手足高温浴を始めて15分くらいしても汗が出ない人は注意が必要です。そのような人は、高温の湯につけていた部分の皮膚が赤くなることが多く、時には痛みも感じ、めまいや頭がボーッとするなどの熱中症の初期症状を呈することがあります。

 こういう人は、汗をかく能動汗腺そのものが少なく、暑さに弱い「熱中症体質」と判定されます。熱中症体質の人は汗腺トレーニングではなく、前回のコラムで説明したエアコンの設定温度を1度ずつ上げる「臭わない汗をかく生活法」で能動汗腺を時間をかけて少しずつ増やしてください。「汗腺トレーニング」で自分が暑さに弱い体質であることが分かったのですから、暑い日には無理をせず、エアコンや保冷剤を上手に使用して熱中症から身を守ることが大切です。(五味常明 五味クリニック院長)

イラスト:西島秀慎

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五味常明(ごみ・つねあき)

1949年、長野県生まれ。一橋大学商学部、昭和大学医学部卒。昭和大で形成外科、多摩病院で精神科に携わった後、体臭・多汗研究所を設立。現在は、 五味クリニック 院長として、東京と大阪で診療する傍ら、流通経済大スポーツ健康科学部の客員教授も務めている。

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