わたしの医見
医療・健康・介護のコラム
病院選べない田舎
広島県 主婦 70
交通の便の悪い田舎に住んでいる。高血圧の治療でタクシーで行ける距離の病院に通っているが、いつもガラガラで患者がいない。医者はやたらに検査をしたがり、説明不足、上から目線だ。以前、処方された風邪薬でかゆみが出たので薬剤師に相談したら「(医者である)自分にだけ言え」と、ものすごいけんまくで怒られた。
話を聞いてくれる病院にしたいが、簡単に転院できず我慢している。交通便利で病院も多い都会の人がうらやましい。医者を選べない地域があることを知ってほしい。
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本文にあるような接遇の問題もそうですが、機材にしても人材にしてもある程度のレベルを担保するには競争が必要です。 交通や情報のインフラと制度の改善...
本文にあるような接遇の問題もそうですが、機材にしても人材にしてもある程度のレベルを担保するには競争が必要です。
交通や情報のインフラと制度の改善により救急医療以外は大幅に改善はできると思いますし、その事が救急医療も改善し得るとは思います。
ITや高度医療機器の進歩は凄まじいものがあります。
しかしながら、より多くの一般人や政治家の方が構造問題を認識して共有して頂かないと無理だと思います。
現代の高度化する医療の中で一部の天才を除き医師個人の立場や役割は大きく変わっています。
チームでないと高度医療は維持不能です。
また医師個人の私生活も守られるべきでしょう。
へき地医療の医師個人を礼賛し丸投げする行為は最小限に留めシステムの改善を行わないと何割かの確率で本文の様な状況が再現されます。
患者や地域の役人によっては本文に出てくるような医師を好むような場合もありますし、一人の医師の責任や役割を大きくし過ぎることで採算の問題から波及して問題が肥大化します。
逆に言えば医療の質と人口や健康を守りたい市町村はそういう問題の理解や知識の普及にも時間とコストを割くべきだと思います。
実際まだら医療過疎は関西の都心部や郊外でさえ存在していますが、それはこれらの問題に起因します。
都心部の医療との関係も含めた適切な医療の形を構築していく必要があるでしょう。
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