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コラム

『どもる体』 伊藤亜紗著

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『どもる体』 伊藤亜紗著

 最初の言葉を繰り返してしまう。言葉自体が出なくなる。 吃音きつおん に苦しむ人は、その度にうんざりする。治せるものなら治したいと思う。

 東京工業大学リベラルアーツ研究教育院准教授で吃音がある著者が、この現象を多角的に分析した。

 吃音は、「言葉が体に拒否された状態」だ。だが、歌っている時は起きない。独り言の時も。ならばその時、当事者の思考や衝動や発音の間で一体何が起こっているのか。

 吃音を、治す対象としては見ていない。考察の先に、「自分のもののようで自分のものでない」体を抱えて生きる人間の存在が見えてくる。

 (医学書院 2000円税別)

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