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超音波で認知症治療、東北大が初の臨床試験へ

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 東北大の研究チームは、超音波で認知症の進行を遅らせることを目指す臨床試験(治験)を、今月中にも始めると発表した。認知症治療の治験で超音波を用いるのは初めてという。

 治験は50~90歳の軽度のアルツハイマー病患者と、その前段階の軽度認知障害の人計45人が対象。ヘッドホンのような機器をこめかみに当て、脳全体に超音波を照射する。当初の3か月は安全性を確認し、その後1年半をかけ、超音波を当てた人と当てなかった人で効果に差が出るかどうかなどを調べる。

 研究チームは、超音波の刺激が脳血管の状態を改善することで、アルツハイマー病でたまるたんぱく質「アミロイド βベータ 」を減らせる可能性があるとみている。マウス実験では、アミロイドβの減少や認知機能の改善が確認できたという。

 アルツハイマー病は認知症の半数以上を占める。治験責任者で同大教授(循環器内科)の下川宏明さんは「根治薬がない中、超音波治療で病気の進行を抑え、発病を防ぐことが期待される。患者の体への負担も非常に小さい」と話している。

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