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yomiDr.編集室より

医療・健康・介護のコラム

旅人の心を温める作品世界~羽田空港で知的障害者アーティストの絵画展

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佐竹未有希さん作「ハモの湯引き」

早田龍輝さん作「卓袱しっぽく料理」

 初夏の羽田空港を彩る「アート村作品展」が、6月29日から開催されます。2015年に始まった催しで、今回が4回目。知的障害のある作家の独創的な絵画が、空港の展望デッキ通路を飾っているのを、以前、目にした人もいるのではないでしょうか。今回のテーマは「全国の郷土料理」。約30点の力作が並ぶ予定です。

創作に打ち込むアーティスト社員たち

 この作品展に参加しているのは、総合人材サービス大手「パソナ」のグループ会社「パソナハートフル」(本社・東京)に勤める社員たち。絵画などの創作を主な業務とする「アーティスト社員」と呼ばれています。同社では、1992年から障害のある人のアート活動による就労を支援し、2004年からは、このアーティスト社員の採用を始めました。描いた絵は販売されたり、商品パッケージに使われたりします。

誰のまねでもない個性的な作品たち

 同社のアトリエを訪ねました。アーティスト社員たちは各自の作品制作に集中しています。言葉でのコミュニケーションが難しい人もいますが、その作品は、誰のまねでもない独自の作風を (たた) え、個性的な陰影と色彩は創作への情熱を雄弁に伝えます。

現在、取り組んでいるテーマは「夏の風物詩」と「オリンピック・パラリンピック」です(手前が佐竹さん、左端が相沢さん)

 羽田空港での過去の展示会では、全国の空港がある場所の「世界遺産」「百名山」「お祭り」をテーマにしてきました。旅の途中で目にした作品に一目 () れし、後にその社員の作品を購入しに来る人もいるそうです。

 今回のテーマは「食」。指導する画家の相沢登喜恵さんは、「それぞれの作風に合った題材と画材を選べば、あとは順調。みな楽しそうに描いていましたよ」と話します。アーティスト社員の一人、佐竹未有希さん(30歳・2007年入社)は、今回出展する作品について、「カニのみそ汁は、甲羅の質感と湯気で、おいしく見えるように工夫しました。食べたいな、と思ってもらえたら」と思いを語りました。

 作品たちは、旅に出る人の心を温めてくれることでしょう。第2旅客ターミナル5階「展望デッキ通路 星屑のステージ」で7月12日まで(午前10時~午後5時)。入場無料。(梅崎正直 ヨミドクター副編集長)

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ヨミドクターの編集担当者が、小耳にはさんだ健康や医療の情報をご紹介。お勧めのコラムに込めた思いなどもつづります。

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