よみうり子育て応援団[子育てQ&A]
医療・健康・介護のコラム
成長する子どもの靴 選ぶポイントは?
小学生の靴はどのように選べばいいのでしょうか。学童期の靴選びについて、一般社団法人「足と靴と健康協議会」(東京)の認定シューフィッター、安藤恵子さんに聞きました。
フィットした靴選びを [「足と靴と健康協議会」認定シューフィッター 安藤恵子さん]
人間の足は時間をかけて発達します。くるぶしから爪先までの骨格が完成するのが高校生ぐらいだといわれています。
学童期の子どもの足は、まさに発達の真っ最中。幼児期よりも運動量が増え、脂肪が多かった足にだんだん筋肉が増えて引き締まり、土踏まずなどができていきます。このため、この時期の靴選びは「多様な動きに対応できる」「ケガが予防できる」といった点を意識することが必要です。
気をつけるポイントは足とのフィット感、安定感、通気性、衝撃吸収性、屈曲性などです。▽面ファスナーなどでしっかり固定できるか▽かかとの部分はしっかりしているか▽足が曲がる位置で靴も曲がるか――も確認してください。
買う前に、必ず子どもに試し履きをさせて、これらの点を確かめてください。間違った靴選びをしてしまうと、外反 母趾 や足の指が曲がるなどのトラブルを引き起こしかねません。認定シューフィッターのいる店でアドバイスを受けてもいいでしょう。
合わない靴を履いていると、立ち方や姿勢に変化が見られます。後ろ姿を見れば一目瞭然です。時々、子どもが立つ様子を後ろからチェックして、アキレスけんが地面に対して垂直になっているかどうか見てください。
足の健全な発達のためには、フィットした靴を選ぶことが最優先。ただ、学童期になると、色やデザインなど子どもの好みも出てくるでしょう。親子で一緒に足に合う靴を探し、色だけは子どもに選ばせるなど、折り合える点を探ってください。
あんどう・けいこ 「幼児子ども専門シューフィッター」の資格も持ち、子育て支援センターや百貨店などで子どもの足と靴に関する啓発活動に取り組む。ウォーキングの指導者としても活動する。
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