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医療・健康・介護のコラム

[女優 坂井真紀さん](上)生まれた長女を抱いて感じた「人間の重さ」 私の代わりはいないんだ

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健康へのこだわりは、3年以上熟成したお味噌

――子育て中心の日々を過ごすうちに、坂井さんも40代後半になりました。長期の舞台は体力も要ると思います。体調面で感じる変化は?

 私は体が丈夫で、病気やケガはあまりないのですが、この1~2年で少し変わりました。疲れやすくなりましたね。早寝して睡眠時間をちゃんととらないと、翌日は……。眠くはないのだけれど、「体に元気がない」と感じますね。頭があまり働かなくなります。

――睡眠以外で、気をつけていることはありますか。

 のどを使う仕事なので、体を冷やさないよう、お風呂に入るときは必ず湯船につかるようにしています。それと食べ物。もともと好き嫌いはない方ですが、バランスよい食事を取るよう心がけていて、最近はお味噌みそを食べるようにしています。

 友人に、3年以上熟成したお味噌が健康にいいと聞いて、お味噌汁を毎日いただいています。あとは、ぬか漬けも。そのおかげか、体調はいいです。

子どもを持って意識した「次世代のため」

――出産、子育てを経験して、ご自身が変わった点は?

 39歳で結婚する前は、「自分はずっと一人でいるのかな」「親孝行をして、女優ができていればいいかな」などと考えていました。それが、子どもができたことで、人生をもう一度やり直させていただいているように日々学ぶことがあって、仕事に関しても、次の世代のために何かを残さなければという意識が強くなりました。子どもが成長していく姿は自分の鏡でもあり、落ち込むことも多々ある日々ですが、得るもののほうが多く、何より楽しいです。

さかい・まき
 1970年生まれ。東京・台東区出身。92年に女優デビュー。エステティックサロンのCMのフレーズ「絶対キレイになってやる」で注目される。以来、映画、CM、ドラマ、舞台で幅広く活躍。2008年公開の映画「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」で第18回日本映画批評家大賞助演女優賞、第23回高崎映画祭特別賞を受賞。7月6日から、東京芸術劇場シアターウエストほか各地で、劇団ナイロン100℃結成25周年記念公演「睾丸こうがん」に出演する。 

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