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見えない病気(4)障害者手帳なし 就職困難

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見えない病気(4)障害者手帳なし 就職困難

Aさん(左)に仕事の様子や体調を尋ねる村田さん(5月19日、京都大学の障害学生支援ルーム前で)

 肺に重い疾患を抱え、日常生活に支障があっても障害者手帳を取得できず、就職に苦労する例もある。

 肺から空気が漏れる自然気胸の再発を繰り返してきた京都府のAさん(25)は1年前の就職活動中、障害者採用の枠で応募していた企業担当者の言葉にがくぜんとした。障害者手帳を取得できなかったと話すと、「では『配慮』がなくてもよろしいですかね?」と突き放すように言われた。

 Aさんは16歳で発症。自然気胸の原因ははっきりしないが、肺表面に「ブラ」と呼ばれる風船のような膨らみができ、破れると肺の空気が漏れ、胸痛や呼吸困難などが起きる。Aさんは難治性で、ブラを切って塞ぐ手術などを繰り返してきた。肺の状態は悪く、これ以上手術は難しい。長い距離を歩いたり、重い物を持ったりするなど、体に負担がかかることはできない。

 気胸の影響で重い肺炎になり、薬で手術を免れたこともあり、「薬を作って人のためになりたい」と薬剤師を目指した。2012年、京都大学薬学部に進んだ。

 就職活動が本格化する5年生の時、同大の「障害学生支援ルーム」を訪れた。ルームでは、専任スタッフが、障害のある学生らに学生生活や就活などについて幅広い支援を行っている。

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