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73歳夫 会話のような寝言

 1年ほど前から、73歳の夫が寝言を言うようになりました。世間話や説教、訓示など、笑ったりどなったりして会話のようです。突然起きて、壁やふすまにぶつかったこともあります。病気ではないかと心配です。(71歳女性)

睡眠状態の検査が必要

塩見利明 愛知医科大学病院睡眠科教授(愛知県長久手市)

 高齢者にみられる寝言や、睡眠中の異常行動で最も考えられるのは、「レム睡眠行動障害」です。夢を見ることが多い「レム睡眠」の最中に、夢と連動した行動をすることが多いといわれています。女性に比べて男性に多くみられます。

 不快な夢を見ることも特徴の一つ。例えば、誰かと口論する夢を見てどなり声を上げたり、猛獣に追われる夢を見て手足をばたつかせたりします。

 最近では認知症のひとつ、レビー小体型認知症の前ぶれの症状とも考えられ、特に、においが分からなくなる嗅覚障害や、誰もいないのに人などが見える幻視などの症状が出てきたら、神経内科や認知症の専門医を受診してください。

 症状の多くは、薬物療法で和らぎます。レム睡眠行動障害の可能性が考えられる場合、確定診断には、寝ている間の睡眠の状態を調べる検査が必要です。検査ができる医療機関を紹介してもらうことをお勧めします。

 家庭ではケガやパートナーへの危害を防ぐことを優先しましょう。寝室を別にする、寝室の障害物を片づける、ベッドではなくマットを使い、低い位置で寝るようにする――など工夫してください。

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