40代から備えよう「老後のお金」 楢戸ひかる
医療・健康・介護のコラム
最新がん治療の「裏側」を見てきました(前編)――保険適用が拡大された陽子線治療 巨大装置にビックリ
乳がん経験のある友人を数えれば…
40代になって、急にがんを「身近な病気」だと感じるようになりました。乳がん経験のある友人を思い浮かべると、片手では数が足りません。生涯で「2人に1人が、がんになる時代」とも聞きます。
そんな折、ファイナンシャルプランナーの畠中雅子さんより、「鹿児島にある『メディポリス国際陽子線治療センター』の見学に、ご一緒しませんか?」というお誘いを頂いたので、飛行機に乗って行ってきました。
「陽子線治療」って、何ですか?
陽子線治療は、がんの放射線治療のひとつです。今までの放射線治療に使われてきた「X線」に比べ、「陽子線」は高い精度でがん細胞を「狙い撃ち」できるのが特徴だそう。病巣にピンポイントで当てやすいので、正常な細胞に与えるダメージが少なく、体に優しい治療と言われています。
ここからは、写真と一緒に話を進めますね。
治療センターは、標高約300メートルの高台にある「指宿ベイヒルズHOTEL&SPA」の横(徒歩30秒くらい)にありました。指宿ベイヒルズHOTEL&SPAは、一般のレジャー客も利用する、ごく普通のリゾートホテルです。治療センターの待合室から見える景色も風光明媚(めいび)で、さながらホテルの一角といった雰囲気です。
待合室で名前を呼ばれたら、エレベーターに乗って治療エリアに行きます。写真の右側にある治療着に着替え、治療室に入室。入室してから治療照射、そして退室までの時間は15分~30分程度で、陽子線照射中、痛みや熱さ、衝撃などは全くないそうです。
広報の大松茂さんは言います。「治療のイメージとしては、歯医者さんに近いですね。仕事や家事を抜け出して、ちょっと病院に行く。そんな感じです」。
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