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適切なつえ 早めに活用

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転倒防ぎ 外出の意欲も

適切なつえ 早めに活用

つえの正しい持ち方と姿勢

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電車内などでカバンにしまえる折りたたみタイプも人気(東京都新宿区の「ステッキのチャップリン」ヒルトン東京店で)

 つえは転ぶのを防ぐのに役立つと分かっていても、いざ使うとなると、二の足を踏む人も多いようだ。しかし、最近はおしゃれなデザインや携帯に便利なタイプも出ている。転倒事故を起こしてから後悔しないために、適切な選び方や使い方を学びたい。

 東京大学名誉教授で日本転倒予防学会の武藤芳照理事長は「片側の足や体がまひなどで動かしにくかったり、痛かったりした場合は、つえを早めに使ってほしい。バランスが保たれ、適切な姿勢で歩くことができ、体への負担も減ります」と話す。

 ただ、必要に応じてつえを使うという習慣が、日本では広まっていない。「つえを否定的に捉えて、使おうとしない人もいます。つえは体や足の弱っている側と反対側につくという、基本的な使い方を理解していないケースもよくみられます」と武藤さん。

 東京都内に2店舗ある「ステッキのチャップリン」の創業者、山田澄代さん(79)は、小児まひの影響で幼い頃からつえを手放せない生活を送ってきた。日本転倒予防学会の評議員も務め、自身の体験に基づいてつえを製造販売している。

 山田さんは「つえは自分の体の一部になるものなので、丁寧に選んでほしい」と話す。つえの長さは、身長の半分に靴のかかと(2~3センチ)を加えた長さが目安となるが、手足の長さに応じて個人差もある。つえ選びのポイントとして、山田さんは〈1〉普通についた時に両肩が水平になる〈2〉つま先付近につえの先端をついた時に、持つ手の肘が15~20度ぐらいに軽く曲がる〈3〉肩や手首に負担がないよう軽さを重視する――点などを挙げる。初めての場合は、専門店で店員に相談するとよい。

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 持ち方も大切だ。人さし指と中指の間に棒を挟む=写真《 》=か、人さし指を棒に沿わせて握る=同《 》=。グリップの前後を握る=同《 》、《 》=と、安定しないので避ける。

 つえの先には滑り止めのゴムが付いている。すり減ってツルツルになったら危険だ。使用頻度にもよるが、半年に1回は購入店舗などで点検してもらおう。手首に通すストラップもお薦め。つえを倒して、拾い上げようとして転ぶのを防げる。

 山田さんは「夏は涼しげな色など、季節ごとに替えてもいい。外出の意欲が湧くでしょう」とアドバイスする。

 百貨店でもつえの取り扱いが増えている。京王百貨店新宿店(東京都新宿区)には、430本ほどのつえがそろう。伸び縮みさせたり折りたたんだりして、カバンにしまえるタイプも人気だ。価格はアルミ製で1万円台、より軽いカーボン製は3万円台が目安。売り場担当者は「誕生日のプレゼントなどとして、家族が買い求めても喜ばれるでしょう」と話す。

 武藤理事長は「高齢で転倒すると、寝たきりや要介護状態に結びつきやすい。つえを持つことは、家族や周りの人のためでもあります」と呼びかけている。

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