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がん検診で異常見えにくい「高濃度乳房」一律通知勧めず…厚労省、自治体に文書

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 自治体が行う乳がん検診のマンモグラフィー(乳房エックス線撮影)で異常が見えにくい高濃度乳房について、厚生労働省は24日、「(受診者に)一律に通知することは望ましくない」とする文書を全国の自治体に送付した。高濃度乳房に関する標準的な対応方法を示したもので、同日夕、同省の有識者会議で報告される。

 高濃度乳房は、超音波検査を併用すれば異常を見つけやすいとされる。乳がん患者らが、高濃度乳房であるかどうかを受診者に通知すべきだと訴えていた。

 これを受けて厚労省は通知の方法を検討。超音波検査を併用した場合、がんの発見率は向上しても、死亡率を減らすかどうか効果が明確になっていないことから、受診者への一律の通知は、時期尚早と判断した。

 高濃度乳房については、一部の自治体が独自に通知するなど対応にばらつきがあり、高濃度乳房自体を病気と誤解するなど、混乱も生じている。厚労省が今回、配布した文書は同省研究班が作成したQ&A集で、自治体職員が受診者に正しい説明をするよう求めた。

 研究班の笠原善郎・福井県済生会病院副院長は「検査体制が未整備な現段階では、一律の通知が不安や過剰な受診を招く恐れもある。正しい理解に基づいた検診が受けられるようにすることが大切だ」としている。

          ◇

【高濃度乳房】  乳腺組織の密度が高く、マンモグラフィーで全体が白っぽく写るため、がんが見つかりにくい傾向がある。日本人では40歳以上の約4割が高濃度乳房と推測される。

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