文字サイズ:
  • 標準
  • 拡大

医療大全

医療大全

【子どもを守る】学びの場で(4)「場面緘黙」発話一歩ずつ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック
【子どもを守る】学びの場で(4)「場面緘黙」発話一歩ずつ

A子さんが以前、体調不良を伝えるために携帯したカードを手にする母親。今は友人を通じて伝えることができる

 保育園の頃から毎晩、日中の出来事を楽しそうに話す、長野県の小学6年生A子さん(11)。自宅では普通の女の子だが、外に出ると一変する。3歳から通った保育園は結局、一言も話さないまま卒園した。

 保育士から「話さない」と聞いた時、母親(49)は訳がわからなかった。ほどなくして新聞記事が目に入った。家では話せても、保育園や学校では話せない状態を「場面 緘黙かんもく 」と呼ぶことを知った。

 女児に多い。不安や緊張によって話したくても話せない。対処の基本は、安心できる環境を整えること。発言を強いるのは良くない。

 小学校入学当初はトイレや体調不良を訴えられず、専属の支援員を配置してもらった。その頃にはA子さん自ら、「間違ったら怖いから話せない」という説明をするようになった。

 それでも2年生の春、一部の友人と自宅で話せるようになった。ある日の放課後、近所の同級生の手をひいて帰宅。最初は無言で遊んでいたが、数日後にはおしゃべりをしていた。

 3年生になる直前から、場面緘黙に詳しい長野大准教授で、臨床発達心理士の高木 潤野じゅんや さんの支援を受け始めた。小学校に出向き、対応法を教職員や母親と検討する。「場面緘黙は、それが起きている現場でしか治せない。解決を急がず、小さなステップを重ねて話せる人や場を広げる」との方針を確認した。

この記事は有料会員対象です。

記事の全部をご覧いただくには、読売IDを取得の上、ヨミドクターの有料(プラス)登録が必要です。有料登録をしていただくことで、この記事のほかヨミドクター全ての有料コンテンツをご利用いただけます。

有料登録は月額200円(税抜き)です。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

医療大全の一覧を見る

最新記事