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【子どもを守る】学びの場で(2)難聴 支援員が環境作り

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 先月末、長野県松本市立旭町中1年1組の教室。教師の話に静かに耳を傾ける生徒の中に、立花れん君(12)がいた。

 その姿を少し離れて見守っていたのは、同県難聴児支援センターの療育支援員山岡美穂さん。教師の指示や仲間の発言への反応などを確かめてはメモする。

 れん君は生まれてすぐ両耳の重い難聴がわかり、1歳半で人工内耳を埋め込む手術を受けた。早期対応のおかげで、耳から言葉を聞いて順調に覚え、地元の幼稚園と小学校で学んだ。

 近年、新生児の聴覚検査や人工内耳が普及し、多くの難聴児が普通学級で学ぶようになった。同県では、難聴児の大半が地元の小学校に進む。

 ただ、難聴児には様々なハンデがある。1対1の静かな場所の会話は問題なくても、あらゆる方向から発言が飛び交う騒がしい教室では聞き取る力が落ちる。

 難聴児専門の支援員は、長野県独自の制度だ。難聴児の授業を参観し、教員や保護者、本人と協力して聞こえやすい環境を作り上げる。

 れん君の入学にあたっても支援員が教職員に研修を実施し、人工内耳の仕組みや聞き落としやすい場面、必要な配慮を示した。

 授業中、教師は胸元に特殊なマイクをつける。話し声は無線で、れん君の人工内耳に直接届く。教師がどこにいても耳のそばで話しているように聞こえる。座席も、発言する友人の表情や板書がよく見える位置だ。

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