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手のトラブル(5)手首人工関節 動きやすく

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手のトラブル(5)手首人工関節 動きやすく
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人工関節の手術を受けた竹内さんの手のエックス線画像。白く写っているのは、金属製の部分(北海道大学病院提供)

 33歳で関節リウマチを発症した札幌市の竹内千佳子さん(57)は2012年、北海道大学病院で新しい手首の人工関節の治験(国の承認を得るための臨床試験)が行われていると知った。左手首の関節の痛みが強くなり、もはや耐え難かった。

 傷ついた関節を金属などで出来た人工関節に取り換える手術は、膝や股関節では広く行われている。だが手首は複雑で繊細な動きが必要とされる。海外で開発された製品もあったが、破損などの不具合が起きており、国内で普及していなかった。

 竹内さんも03年に、先に悪化した右手首の手術を受けていたが、当時は人工関節という選択肢はなかった。手術は、切れた3本の指の けん をつなぎ、傷ついた関節の骨を削るという方法で、手首は自在に動かせなくなった。「次第に周辺の骨や筋肉が固まり、結局、右手首はほとんど曲がらなくなった」という。

 「手首が曲がらないと自分でお尻も拭けない。右だけでなく、左も動かなくなったら毎日トイレで困る。人工関節にできるなら、研究段階でも受けたい」。竹内さんは治験への参加を希望した。

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