一病息災
闘病記
[タレント 関根勤さん]冠動脈狭窄(4)「自分は大丈夫」禁物
詰まった血管に細い管を通すカテーテル治療で、血液の流れは元の正常な状態に戻った。2泊3日の入院。治療の翌日には早速、ラジオ番組に出演した。
身体への負担の軽さはもちろん、治療効果の大きさもすぐに実感した。「舞台で激しく動いたり、好きなゴルフをしたりしても、以前ほど息が上がらなくなったんですよ」
再発防止のため、血液をさらさらにする薬と、悪玉コレステロールを抑える薬を毎日飲んでいる。血液がドロドロになっていないかを定期的に検査。治療1年後には、血管に詰まりがないか確認するため、再びカテーテルを入れた。
意識的に歩く量を増やし、野菜も多めに食べるようにした。「自分だけは大丈夫と高をくくっていたら、頭をガツンとたたかれましたからね」
入院中、娘でタレントの麻里さんが、孫娘を連れて見舞いに来た。「2歳の孫が20歳になるのを見届けたい。そうすると82歳まで頑張らないといけない」。最近は「孫でこんなにかわいいんだったら、ひ孫は……」と笑う。
健康に過信は禁物、を実感した。「酒もたばこもやらず、運動をして人間ドックも毎年受けていた僕の血管が、ほとんど詰まっていたんです。50歳を過ぎたら一度、心臓ドックを受けることを勧めます」
(文・赤津良太、写真・繁田統央)
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タレント 関根勤さん(64)
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