認知症介護あるある~岡崎家の場合~
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杏里とあかねの「認知症介護あるある」(中) 和やかな嫁姑×激突する父娘
この連載の漫画を担当してくださっている日野さんとの「認知症介護あるある」トークの続きです。
日野さんも認知症のお義母さんの介護を約6年間されていました。前回は、「同じ認知症の人でも、こんなに違うのか」と互いに驚き、「十人十色に症状があり、家族の対応もそれぞれ」というお話を紹介させていただきました。
そして今回は、逆に「それは認知症介護あるあるかもね~」と、深く共感し合った話を紹介させていただきます。
他人だから優しくできる?
私は父さんが「認知症」だとわかっていても、トンチンカンなことを言ったり、不可解な行動(事情をじっくり探れば、実はちゃんと理由がある)をすると、自分でもビックリするぐらい感情が抑えきれず、イライラが爆発してしまうことがあります。そして以前よりは少なくなりましたが、父さんにヒドイことを言ってしまい、後悔の念に駆られることも……。
ところが、日野さんの話を伺っていると、認知症のお義母さんも日野さんも、とても穏やかな日々を過ごされていたようです。
「一体、何が違うの?」という私の疑問に、日野さんがこうおっしゃいました。「そもそも他人だから、優しくできる。実の親だったらもっといろいろストレートに話すし、ぶつかることもあるかもしれない」
日野さんのおっしゃる通りで、実の親だと関係が近すぎて、「イライラ」の原因が起こったときなどに一呼吸おく間が持てず、容赦も遠慮もなくドッカーンと感情をぶつけてしまうことがあるのです。
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