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感染力の強いはしかの予防法は? 90年以前生まれは要注意

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 沖縄県で3月下旬、海外からの観光客から麻疹(はしか)が広がり、愛知や東京でも感染者が見つかった。全国各地で不安が広がっている。国立感染症研究所の発表によると、4月29日までに報告のあった今年の患者数は、全国で累計102人に上る。感染力の強い麻疹。感染拡大を防ぐには、どんな注意が必要か?

 同研究所感染症疫学センターの駒瀬勝啓・主任研究官に、麻疹の症状や予防接種について、話を聞いた。

予防はワクチン2回

 Q 麻疹の特徴は。

 A 感染から約10日後、風邪のような症状で2、3日熱が出て、その後、全身に発疹が現れ、高熱が数日続く。肺炎や中耳炎を合併することがあり、まれに脳炎を発症するケースもある。先進国でも1000人に1人の割合で亡くなるとされる。

 Q 感染の背景は。

 A せきやくしゃみなどの 飛沫ひまつ からだけではなく、ウイルスが浮遊した空気を吸い込むことでも感染する。マスクを装着しても防げない。特に風邪のような症状の時は最も感染力が強い。

 Q 予防できるのか。

 A 唯一の予防策はワクチン接種だ。1回では約5%の人に免疫がつかないため、2回接種することが推奨されている。免疫があるかは、採血による「抗体検査」で調べられるが、判明するのに約1週間かかる。

 Q どのような人がワクチンを打つべきか。

 A 1990年4月2日以降に生まれた人は2回打っている可能性があるが、それ以前の生まれで、麻疹にかかっていない人は、免疫が十分でない心配がある。ワクチン接種が1回以下の人は打つことを勧める。ただ、妊婦は接種できない。

 Q 免疫はどれくらいでつくか。

 A 約2週間かかる。だが、発症して72時間以内に打てば症状は軽くなるとされる。

 Q ワクチンはどこで打てるのか。

 A 基本的に内科、小児科で接種できる。流行しているので、ワクチンがあるかどうか、病院やクリニックへ事前に電話で確認するとよい。

 Q 費用はどのぐらいか。

 A 定期接種の対象でなければ全額自己負担で、麻疹と風疹の混合ワクチン(MRワクチン)だと1万円程度。自治体によっては助成を行っているところもある。

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