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医療ルネサンス

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手のトラブル(2)ピアノ 親指酷使し腱鞘炎

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手のトラブル(2)ピアノ 親指酷使し腱鞘炎
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指を思い切り広げて、1オクターブ分の鍵盤を押さえるA子さん。こうした動きが腱鞘炎を招くことも

 演奏で手指を酷使する音楽家が、手の故障に悩むことは多い。さいたま市のピアノ講師A子さん(55)も昨年9月、左手首の親指側が痛むようになった。

 演奏会などの仕事が重なる芸術の秋――。たくさんの難しい曲の演奏を仕上げるため、追い込みの猛練習を続けていた。

 なんとか演奏会シーズンを乗り切ったが、ピアノを弾くとき以外にも、まな板の上で野菜をつかんで押さえた時などにズキッと痛みが走るようになった。「このまま悪化して、ある日突然、指が動かなくならないか」と不安になり、昨年10月、東京都練馬区のさかい整形外科を受診した。自宅からは遠いが、ピアノ仲間に「音楽家の手をよく診ている」と聞いたからだ。

 院長の酒井直隆さんに「ピアニストによくみられる 腱鞘けんしょう 炎の一種ですね」と言われた。手首の親指側に、腫れと痛みが出るのが特徴で、ドケルバン病という。

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