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伊藤清世の「あれ?コレ 介護食 plus」

[ きょうの健康レシピ ]

健康・ダイエット・エクササイズ

フライパンで簡単 茶わん蒸し

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 こんにちは、在宅訪問管理栄養士の伊藤清世です。

 今回は深めのフライパンと透明な蓋があればできる簡単な茶わん蒸しのご紹介です。

 茶わん蒸しが介護食? と感じる方もいらっしゃるでしょうか。硬さが均一でつるりとのみ込みやすい茶わん蒸しは、私たちの身近な介護食の一つです。このように「介護食」といっても特別なものではなく、私たちの食事の中にも、そのままで介護食になるものが実はたくさんあるのです。

 茶わん蒸しは一般的に卵とだし汁を合わせた卵液に具材を入れ、それを蒸して作る料理です。そのため、比較的低エネルギーです。しかし、このレシピでは、だし汁の代わりに豆乳を加えることでエネルギーとたんぱく質をプラスし、さらに上にかけるあんにゴマ油を加えて風味をよくしています。

 あんかけにすることで卵や豆腐全体にあんがからみ、少し味覚が衰えた人でもうまみを感じることができます。

 中に入れる具は、豆腐のほか、市販のミートボールやはんぺんなども。いずれも軟らかく、たんぱく質も含む食材です。また、具をかみごたえのあるエビや鶏肉に変えれば、家族みんなのおかずになります。

 フライパンを使って茶わん蒸しなどの蒸し料理をするときのポイントは、火を弱めるタイミングです。沸騰したら弱火にするのを忘れずに。これで、「す」が入ることなく滑らかな茶わん蒸しに仕上がります。

 これからの暑い時期には「冷やし茶わん蒸し」にするのもお薦めです。

[作り方]

(1) 絹ごし豆腐は食べやすい大きさにして、めんつゆを振りかけて下味をつける。

(2) ボウルに卵を割りほぐし、豆乳、塩、しょうゆを加えてよく混ぜ、茶こしなどで () しておく。

(3) (1)の豆腐を耐熱の器に入れ、その上から(2)の卵液を注ぎ入れる。

(4) フライパンに器を並べ入れ、1~2cmくらい水を入れる。蓋をして強火で加熱し、ごとごとと音がしたら中火~弱火にして約4分加熱する。火を消して約5分蒸らす。

(5) (A)の材料と水溶き片栗粉(小さじ1)を鍋に入れてあんを作り出来上がった茶わん蒸しにかける。大葉は食べる機能に応じて添えましょう。

※かむ力、のみ込む力には個人差があります。食べる機能を確認しましょう。

 (レシピ作成 在宅訪問管理栄養士 伊藤清世)

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伊藤清世(いとう きよ)

在宅訪問管理栄養士・介護食アドバイザー
委託給食会社で病院・高齢者施設・保育所等の調理業務、総合病院の管理栄養士を経て、現在は仙台市の「ないとうクリニック複合サービスセンター」で在宅訪問管理栄養士として活動中。また、地域での講演活動を通じ、かむ、のみ込む力が低下した方にも喜ばれる、食べやすくおいしい食事作りを提案している。

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