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五味院長の「スッキリ!体臭で悩まなくなる話」

コラム

わたしニオうんです――自己臭症(上)悩んで大学退学、引きこもり…深刻なケースも

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自己否定感から対人恐怖に

 まず第一に、性格的特徴。みなさん一様に真面目で完璧主義、負けず嫌いの努力家です。やさしい心の持ち主でもあります。ですから、自己臭症の人は「自分の体臭のニオイが嫌だ」と悩むのでなく、「自分のニオイで他人に迷惑をかけて申し訳ない」と責任を感じて悩んでいるのです。

 その結果、体臭だけでなく、自分の存在自体が他人の迷惑になると考え、自分の存在を否定するようになります。自己否定感が強くなると、人間関係に消極的となり、人との交わりを避け、家に閉じこもるようになります。いわゆる「対人恐怖」の状態です。

誰にも陥る可能性がある病

 こうした状況になっても、自己臭症の人は誰にも悩みを打ち明けず、相談する人もいなくて、一人だけで悩む傾向があります。親など家族に打ち明けることがあっても、「たかだかニオイくらいで悩まないで勉強でもしたら」などと本人の深刻な心の内を理解してくれないため、さらに疎外感を感じ、自分の殻に閉じこもることが多いのです。

 自己臭症は、誰にも陥る可能性があります。では、どのような対応をしたらいいのでしょう? 次回は、それを考えてみましょう。(五味常明 五味クリニック院長)

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五味常明(ごみ・つねあき)

1949年、長野県生まれ。一橋大学商学部、昭和大学医学部卒。昭和大で形成外科、多摩病院で精神科に携わった後、体臭・多汗研究所を設立。現在は、 五味クリニック 院長として、東京と大阪で診療する傍ら、流通経済大スポーツ健康科学部の客員教授も務めている。

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